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スウェットの歴史 + トレーナーという呼び名

この時期になると、着用頻度が高くなるスウェットカットソー。ヴィンテージライクな仕様からトレンドを意識したもの、パーカータイプやカーディガンのようなデザインのものなど、スウェットというカテゴリーの洋服は着やすさと扱いやすさもあって、様々なアイテムがラインナップされているカテゴリーです。



その歴史は1920年から始まりました。Russell Manufacturing Companyという会社が開発したコットン製の厚手生地で作られたプルオーバーシャツとパンツが源流です。




創業者のベンジャミン・ラッセルの息子ラッセル・ジュニアが、ウールで製造されていたフットボールシャツをコットン素材に改良することを父親に提案したことがきっかけだったそうです。




従来のウール素材のシャツでは、汗によって皮膚のすりむけが起こったり着心地が悪くなりました。それをコットン製で製作する事で改善することが出来ると考え、世界初のスウェットが誕生したそうです!




ウールの運動着が硬くて動きにくく、肌触りにも問題があったのに対し、コットンスウェットの運動着は伸縮性に優れていて、肌さわりも良く吸水性も良い。「最高です!」と、受け入れられたわけですね。




アスレチックウェアとして浸透していったスウェットカットソーですが、1934年に新たな技法が生まれます。「リバースウィーブ」です。




チャンピオンの営業マンだったサム・フリードランドが本来タテ方向に使われていた身生地を横方向に使いつつ、運動性能を底上げするために脇身頃にリブを設ける独自製法を考案しました。




それまでのスウェットシャツは着心地は良いものの、洗濯による縮みが大きく問題とされていました。リバースウィーブにすることでその弱点であった縮みを軽減させることが出来るようになりました。



その後、第二次世界大戦時に訓練用ウェアとして採用されたり、スポーツウェア・ファッションウェアとしての需要を伸ばし続け、今や世界中で愛されるアイテムとなっていきました。




ちなみに、日本では「スウェットシャツ」のことを「トレーナー」と呼んだりしますね。これは、」スポーツジムのトレーナーが着ていたからそう呼ばれるようになったそうです。




これの名付け親は石津謙介氏。VANブランドの創設者でアイビールックの生みの親、メンズファッションの神様と呼ばれた日本の歴史に残るファッションデザイナーです。




先に述べたトレーナーはもちろんですが、「T-シャツ」や「スウィングトップ」、「ステンカラーコート」や「カジュアル」等など、今日まで続く日本のファッショ用語の多くを残したことでも有名です。500項目以上とも言われているようです。



日本独特のファッション用語はいくつもありますが、歴史と共にキャッチフレーズの様なアイテム名を付けて紹介していたことが伺えますね。




様々な歴史的背景を経て、今のスウェットカットソーがあるわけで。その生地の生まれや染め方、パターンメイキングやデザイン等など、こだわりだしたらキリがありません。

だからこそ、選ぶ楽しみがあって良い時代だなぁと思います。


是非、自分だけの一着を見つけてください☆