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ADDICT CLOTHESが展開する布帛ラインの「ACVM」からコットン×リネンで製作されたデニムパンツがリリースされました。コットン×リネンということで、通常のデニム生地と比べて何がどのように違うのか、せっかくなので書いてみました。
まずはコットン側。ACVMではジンバブエコットンを採用しています。風合い豊かなデニム素材を好む方はご存じかもしれませんが、ジンバブエコットンはアフリカの標高の高いジンバブエ地方で手摘みされた最高級コットンとして有名ですね。
一毛作でゆっくりと成長させた綿花から取れたこのコットンは、しっかりと成長していて超長綿と呼ばれています。
長い綿は短い綿に比べて、余計なテンションをかけずにゆっくりと空気を含むように紡ぐことができ、着心地・履き心地の良いオーガニックなコットン生地を作ることができます。
一方でリネン側。今回はアイルランド産のアイリッシュリネンを採用していますね。こちらのリネンもリネン界の最高峰ブランドになります。
厳選されたフラックスという植物を原材料に作られたリネンは「麻」の仲間ではありますが、しなやかでなめらか。もう別次元の肌触りです。
余談ですが、よく「リネン=麻」と認識している方が多い様にも感じますが、このカテゴリーにもいろいろあって、一概にイコールではありません。
しかし結論としては「リネン」は「麻」の一種です。
というのも、「麻」は植物の茎や葉から作られる繊維を指しています。ですので、原料である植物が異なれば、繊維や生地の質感、特性は異なります。
籠や袋に使うごわごわして特に耐久性がある「麻」と、夏のシャツやワンピースに使われるようなしなやかな「麻」は原料が違うのです。
そして、日本では麻が昔から活用されてきましたが、アイリッシュを伝統に置くリネンの原料はフラックスという植物で、まったく別の植物です。
フラックスはヨーロッパを中心に栽培されてきた植物で、リネン素材は古くは古代エジプト文明やギリシャ文明の頃から活用されてきた歴史的な素材です。
この最高級蔬菜を用いてデニム生地を製作しようじゃないかというのが、今回のACVM コットンリネン デニムなわけです。 悪いはずが無いですね。ハイ。
コットン×リネンのネーミングの通り、デニム素材として最適な番手の糸で織り上げたデニム素材はムラ糸感とリネン特有のしなやかさを持っています。
また、上質な質感と吸水速乾性をもつリネンですから、履き心地も良いですよね。リネンは繊維の中に汚れをはじく成分「ペクチン」を含んでいるため、汚れが付きにくく落ちやすいという特徴も持っています。この性質と高い耐久性があることで、古くからリネンは愛用されてきたのでしょう。
リネンは洗いはじめてから10年後の表情がとても良いと言います。もちろんデニム素材もそうですね。
アメリカンデニムの多くはコットン100%のハードな素材感というイメージですが、今回のACVM コットンリネンデニムは、デイリーでありベーシックな印象を受けつつもヨーロピアンなテイストが味わえる。なんともADDICT CLOTHESらしいデニムパンツなのだと思います。
色落ちもいいだろうな~♪
Gusset Store ページはこちら → ACVM COTTON LINEN TAPRED DENIM